「俺、香織ちゃんに告る!!!」
――次の日の朝。
めずらしく家の前であたしを待っていたケイの第一声は、これだった。
突然そんなこと言うから。
心の準備もなにもしてなかったから。
涙が出そうになって、隠すのに必死になる。
告白…しちゃうんだ……。
――ズキン…
…やっぱ、イタイな。
いずれこうなるって、わかってたつもりだったけど。
だけどやっぱり、つらい。
こういうとき、なんて答えればいいの?
なにか、言わなきゃ。
あたしは無理やり作った笑顔で、
“そっか。がんばってね”
…そう、答えたんだ。
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