暮葉 晴翔
今日から高校生
見た目がチャラいらしく女が寄ってくる
それだけなのに女遊び激しいとかたらしとか散々言われるけれど俺は彼女できたこともないし、
一途だとおもう

新しい学校の前には俺と同じシワもない新しい制服を着た生徒がたくさんいた
この高校の魅力でもある桜並木が揺れ
花びらが舞っている

「あの子超かわいい!
狙っちゃおっかな♪」
「まじだ!!超タイプ!」

は?うしろからの声がして振り返ると
知らない男子
その視線の先にいたのは桜の木の下にいる、さらさらな髪をなびかせた小さな女子生徒がひとり…

ドキ………

俺はあの子の表情から離せなくなった
どこもみてないような冷たい瞳。
でもどこか温かさと切なさと寂しさを奥に秘めていた
そのころから気になってしょうがなかった
恋とかじゃなくて…
ただアイツに雰囲気が似ていた
笑顔にしたいと思った

「ねえねえ、何組?名前は?」
さっきの男子生徒があの子に聞いた
なんとなく気になって聞き耳をたてた
「3組…星野…すず、か」

3組?3組って言った?
俺と同じじゃん…
うれしかった
教室に入ってから星野すずかの姿を探した
教室を見回して星野すずかがいたのは俺の席の隣だった

え…まさかの、え、まじ?
ためらいながらも自分の席には座らないといけないので席に向かう
結局高校生活1日目は彼女とは話せなかった

放課後帰ろうとすると
どんっ
あ、やば 誰かにぶつかってしまった
って、、あ、星野すずかちゃんだ。
「大丈夫?」
彼女は僕をじっと見たと思うと
逃げるように走り去ってしまった
初日から俺の印象悪くなったかな?
ちょっとショックだな、、

次の日
少しでも印象をよくするために俺は明るく星野すずかちゃんに思いきって挨拶した
「星野さんおはよう!」
いかにも引きましたっていう表情
ショックだったけど表情にですぎてわかりやすいところに何故か笑ってしまった