「里桜っ!どうしたの?買い物?」


「ん~。まぁ、ついでにね」


「ついで?なんか用でもあるの?しかも、一人?うっわ・・・さみし」


「ちょっ!それを言ったら真理子もじゃん!
仕方がないでしょ。一人分しかなかったんだから」



里桜はそう言いながらちょっと派手めな鞄から白色の封筒を取り出した。

隅には赤黒い薔薇のイラスト・・・。



あれ?どこかで見たことのある・・・







「ふふっ。いいでしょ。映画の試作会に招待されたんだ~っ」