私は、ウィッグとカラコンを外した。




私の本当の目と髪の色が露になる。





「私ね、赤目の美狼って呼ばれてるの。
知ってるでしょ??ニコッ」



「うん。分かってたよニコッ」



「そっかニコッ


…………………皐月は軽蔑する??


変な髪だって言って
変な目だって……っ。」




そう聞いたとき皐月は大きな目を
もっと大きくして驚いた。



「しないよ!!するわけない!!

それに、僕だって一緒だもん。
だから泣かないで……。」




え…。私泣いてるの…??





泣いてることを自覚すると







「うっ……ひっく……っ…ぁぁぁぁん。」




一気に涙が出てきた。






「大丈夫だから……ね??ポンポン」





そう言いながら頭を撫でられた。







「ひっくひっく……ふわぁぁ……ひっく…。」





「泣かないでよ…。」




そう言われても、涙が止まんないんだもん…。






無理だよ…。





いつまでも泣いてる私を皐月はずっと





慰めてくれた。