「フゥーン……ハッハッ」 「ん……犬?? あ、あの時のわんちゃん??」 あぁ、そうだあのときの……。 「あ、蓮南ちゃん……。」 「皐月……。」 気まずい。ものすごく、気まずい。 「あのさ、ごめんね。なんか、いろいろと」 「べつに気にしてない。」 あーぁ、そっけなくなっちゃった。 「そ、そうだよね……。じゃ、僕向こう行ってくるね……」