「皐月。もう下ろしてもいいよー。」
「うん……。」
「たっだいまぁぁあ!!」
ん??この声……
「さっくぅぅぅぅん!!!!!!!!!!!!」
ガバッ
「重い!!離れて!!」
「やぁっだ!!!!!!!!!!!!」
「ちっ、樹なんとかして!!」
「栞奈、離れろ。」
「……はぁい。」
こいつは、風原 栞奈【かぜはら かんな】
樹のいとこの中学3年。
別に好かれてるわけじゃなくて……。
昨日泊まったときに蓮南ちゃんをヤキモチ妬かせるための作戦みたいな??
「ねぇ、皐月。この子だれ??」
「あぁ、この子は……「さっくんの恋人でぇぇぇすっ」
「え??」
「いや、違うからね!!」

