「アリス!見て!!」

「何?」

「銀色の指輪だよ!」

「ふーん」

「ふーんじゃないよ!金色の指輪もあるよ」

「へぇー。ふーん」

「ひどいなあ!アリスには金色の指輪ね」

「いらない」

「なんで?また会った時に・・・」

「・・・。いる」

「じゃあ、アリスは女の子だからネックレスにして・・・」

いる。本心だけど。
「またあった時」って?
ずっと一緒じゃないの?

「アリス、僕ね・・・。」

そんな疑問を、心の声を聞いたかのように君は言う。

「遠くに行っちゃうの」

「行かないで。」

そんな声を、君は聞かない。
聞こえているのに、聞こうとしない。

「待ってよ、行かないで」

聞いて、私の声を。心を。

「アリス、バイバイ」

君はそう言って、目の前から・・・私の世界から消えた。

「いかないでよぉ・・・・」

泣いてた。

グシャ・・・

「うぅ・・・。」

1つの紙が私を元気づけたのかな?


    10ねんごまたあおう、ありす。
    ゆびわはつながってるっていういみで
    あげたから、すてちゃだめだよ。


名前が書いてない。
文章もめちゃくちゃになってる。
というより上から目線みたいな・・・。
でも誰だからは分かった。

きっと・・・。
あの時の・・・・