そう、諦め掛けたその時だった。 「そいつをはなせっ!」 背後から、聞き覚えのある声が聞こえた。 もしかして、 「郷?」 そう振り返ると、そこには郷がいた。 「郷、…逃げて…」 「誰が逃げるかっ!俺は、お前を助けにきたんだよっ!」 「なんだとこらぁ」 そして、不良達が一斉に郷にかかった。