……なんて思いながら、教室へと入った。
------------------
「ピーンポーン」
午後6時57分。
家のチャイムが鳴って、あたしはすぐに外に出た。
「よう」
「湊!入って!!」
7時手前。
湊はきちんと時間を守るタイプだから、今日も来てくれた。
何故か、湊を見るとテンションが上がる。
「あ、そこら辺座ってて」
「了解」
湊をリビングへと招き入れると、すぐにキッチンへと向かった。
あたしん家も湊ん家も、一軒家。
まあ、要らない情報なんだけど。
今はお父さんは仕事中で……ってかいつも帰りが遅いんだけど。
つまり、この家ではあたしと湊しかいない。


