レモンな初恋




 まだ不思議なあたしに、連也くんはため息をついた。


 そして、顔を赤くしながら。




「……いつお前を襲うか分かんねーからな」




 と、言った。



「……っ///」



 あたしは、今までに感じたことがないくらいのキュンを感じた。



 自分でもはぁ?と思うけど、不思議と胸が高鳴った。


 息が苦しくなって、全身が痺れるような感覚に襲われた。



「あ、けどいつかは返事しろよ」



「う、うん」




 それだけ言うと、連也くんはあたしからどいて、


「俺の話はそれだけ。悪かったな、色々」



 と言って、屋上を後にした。



 色々というのは、お母さんのこととかだろう。



「……ってか、こ、告白どうすんの?」



 まずは、そこから考えなくては。



「……なんだこの展開は。」