柔らかくて、弱いんだけど支えてくれてる架樹の肩で、俺は泣きそうになっている。
ホント、情けないんだけど。
けど、どうしても。
泣きそうなんだ…………
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小4の頃。
家に帰ると、珍しく母さんが大荷物を持っていた。
『母さん?どこ行くの?』
怖かった。
けれど、聞くしかなかった。
『ご、めん……ごめんね、連也……』
母さんは、俺の両肩を掴んで泣いた。
意味が分かるようで、分からない。
いや、分かりたくなかった。
『な、んのことだよ……』
『ごめん、お母さんを許して……?』
待てよ、待ってよ。