レモンな初恋





「え?」


 あたしの肩に、トンッともたれ掛かったのだ。




「あ、えっと……?」


「ちょっと、このままでいさせて」


「っ……」



 あたしは連也くんの、切なげで、でも真っ直ぐな声を聞いて、黙るしかなくなってしまった。




 ……待っ、て?

 ちょっとパニックなんだけど。


 これって、恋愛漫画とかじゃないよね?



 この前読んでいたお話にそっくりで、戸惑ってしまう。



「俺な、女が嫌いなんだ」



 キスされたあの日。


 同じようなことを言われたけど、今の方が重みがあった。



「うん……」



 内心ドキドキで壊れそうだったけど、連也くんの話を聞こうと、連也くんの言葉に集中する。



「っていうか、怖いっていうか信じられないっていうか……」



「えっ?」