レモンな初恋





「帰れるか?」




 涙も止まって、立ち上がったあたしに湊は言った。



「なんなら送って行こうか?」


「ううん、大丈夫。湊、バイト行かないとでしょ?」




 心配する湊を止めると、バイバイを言って歩き出した。





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 月曜日。




 まだ連也くんのことは解決してないけど、とりあえず学校へと向かった。




 昨日とは違い、当たり前だけど校門は開いてた。

 さらに、挨拶運動と書かれたたすきを肩に掛けて挨拶をする生徒会の人までいた。



「おーはよっ、架樹」



 後ろからポンッと肩を叩かれて振り向くと、そこには湊がいた。



「あ、湊。おはよー」



 珍しいな、なんて思っていると、また後ろからダッシュで突進してくる奴がいた。



「果汁ーーー!はよっ」



「ぐはっ」