レモンな初恋






 ……どうかしてたんだろうか。


 でもね、すっごく、ものすごく不純なんだけど……



「嫌じゃ、なかった」



 全く、嫌じゃなかったんだ。




「どうかしてるよ、あたし。」



 なんで、連也くんの前だとこうもおかしくなるのか。

 知らなかったあたしがたくさん出てきてる。



「……おかしい」


 あたしはぽつりと呟いた。




 もしかして……?


 いや、そんなのは。


 で、でも……




「……やめよ」



 こういうのは、自然に答えが出てくるものだろう。



「わーーーっ」



 鞄を置いて、布団にダイブした。



 ホント、レモンだよ。


 あたしは、連也くんに出会ってからおかしくなったみたいだ。