家に帰ると、すぐに2階の自分の部屋へと駆け込んだ。




「あっ……うぅー!」



 思い出すだけで、心が破裂しそうなくらいキュンキュンした。




 いや、流れっていうか?

 …流れってなんだよ!



 一人で突っ込んでるあたしは、本当にバカなんだと思う。



「……なんなんだろ、この気持ち。」



 連也くんは、ただの友達。


 ううん、〝ただの〟じゃなくて。


 仲良くなるたびに胸が弾んで、本当に大切な友達。


 ……本当にそれだけ?



 なんか、今までに経験したことないんだよ。

 この胸の高鳴りは。



 ってか、友達でいいのか?


 今更になって、あのキスが甦った。




 ……帰ってくるまで、ずっと手を繋いでた。


 人が多くなくても。


 しかも、恋人繋ぎで。