館内に立ててあった看板を見て、あたしは連也くんに言った。
イルカショー……
「なに?見た……」
「見たーい!」
そりゃあ、見たいに決まってる!
「ふふっ、お前、マジで子供。」
連也くんはそう笑って言った。
「行くか」
「えっ!?いいの?」
「うん。」
やったー!なんてはしゃぎながら歩き出そうとすると、いきなり腕を引っ張られた。
「ぅわっ!」
バランスを崩しかけたけど、「あぶねっ」と連也くんが支えてくれたので助かった。
「あのな、めっちゃ混んでるんだからいきなりどっかに行くなよ。迷子になりたてぇのか」
「あ、ごめん」
どうやら、腕を引っ張ったのは連也くんらしい。


