あたしはチョコケーキに書いたのだ。
【好きです、連也くんが嫌って言っても追いかけます。離れないで】
……と。
あたしの気持ちを書いただけだけど、きっと伝わっただろう。
ギュッと目を瞑った。
すると、連也くんが
「架樹、俺もごめん」
と言ってきた。
「……へ?」
驚いて目を開けると、連也くんの顔がすごい近くにあった。
「っ///」
恥ずかしくなって俯こうとする前に、連也くんの唇があたしの唇を奪った。
「んっ……」
そのまま押し倒されたあたし。
「架樹、ごめん。俺、正直焦ってて。これからは我慢……する。……って言ってる傍から押し倒してるけど」
連也くんは「どくから」と言ってどこうとした。
けれど、あたしは連也くんの袖を掴んだ。


