次の日。
「ピーンポーン」
今日は土曜日だから、学校はなくて、部活も休みだった。
あたしは連也くん家のチャイムを鳴らした。
「はーい」
そんな声がインターホンから聞こえた。
「あの、あたし架樹です!れ、んやくんに……その」
慌てるあたしに聞こえたのは、
「ちょっと待ってて」
という冷たい声だった。
間もなくして、連也くんが扉の中から出てきた。
「……どうした?」
「は、なしがあって……」
「……入れば?」
「う、うん」
お邪魔しますと言って連也くん家に入る。
緊張しているけど、気持ちを強く持とうと切り替えた。


