レモンな初恋







 なんで?



 あたしはまだ好きなのに。


 たった数分前まではあんなに仲良かったのに。



 ホントにこれで終わり?





 ただ、家に帰ってから泣いた。



 このままでいいわけない。


 けれど、どうしたらいいか分かんない。



「れ、んやくん……っ」



 終わりたくないって心の中で叫んでも、現実は変わらない。





「プルルルルルッ」



 携帯が鳴って、あたしは泣きながら出た。



 電話の主は佑香だった。


「も、しもし……」


「あー、果汁?あのさ……って、もしかして泣いてる?」


「ゆっ、佑香ーーー!」




 あたしは連也くんのことを佑香に泣きながら話した。