レモンな初恋







 ドキドキしていると、連也くんが耳に顔を近づけてきて言った。



「架樹の全部、俺にちょーだい?」


「っ!///」




 あたしの心臓はMAXで跳ね上がった。



「あ、えと……」




 む、無理ーーー!


 あたしは慌てて連也くんの胸を押した。



「うわっ」




 連也くんは後ろに、倒れた。


 けど、すぐに座った。



「あの、その……」



 慌てるあたしに、連也くんは寂しそうに言った。




「なあ、俺らって付き合って何か月?」


「っ……」



 その言葉は、あたしを追い込んだ。



「いや、俺も架樹が嫌がることはしたくないけどさ……」