その後、母さんとは別れて、俺はホテルへと帰って行った。



「あー、連也くん!どうだった?お母さんとの再会は」



 ホテルに着くと、架樹の笑顔が出迎えた。




「うーん、まぁまぁかな」



 そう言いながらも、架樹には心の中で感謝した。



「へー、まぁまぁね……」


 また顔に出てたのだろうか。


 俺が満足していることに気付いたのか、架樹は「素直じゃないなー」と言ってきた。



 だから俺は、「架樹みたいにバカじゃないから」と言い返した。



 架樹はめっちゃ怒ってたけど。




「信じらんない!」


「ははっ、そんなに怒んなくても」


「いや、そりゃ怒るもん」



 架樹は頬を膨らました。

 それは本当に怒ってるのか……?


 少しだけ疑問に思った。