レモンな初恋






 俺は少し黙った後、言う。



「……あぁ、母さんも幸せにな。俺も、たまに会いに来るから」



 そう言って母さんに微笑むと、母さんは涙を流して笑った。



「……にしても、架樹ちゃんって子のこと大事にね」


「……なんだよ、いきなり」




 不思議とそこに、緊張はなくなっていた。



「だって、あんな真っ直ぐな子そうそういないもの。」


「あー……すごい強いとは思う」


 メンタルな意味で。



 本当に素直で純粋で……



「ま、そんなやつだから好きになったんだけどな」



 俺はそう言って、架樹の笑顔を思い出した。