レモンな初恋





「大体……」


 呆れたように言う連也くんに、あたしはとうとう切れてしまった。



「ふざけないでよ!」


「……は?」


「あたしだって、お母さん死んじゃったもん!連也くんがお母さんを失くした年に、あたしも!」


「え……架樹?」



 連也くんは驚いている。


 けれど、もう止まらない。




「あたしが連也くんにここまで言ってるのは、連也くんが好きだからじゃん!だから、間近でそんな顔されると、こっちまで辛くなっちゃうじゃん!」



 だから……


「どうにかしてあげたいって、笑ってほしいって思っちゃうんだよ!例え、それがあたしのエゴだとしても!」



「架樹……」



「お母さんだって、会いたいに決まってる。連也くんの許せない気持ちはよく分からない。でも、」




 連也くん、君は…………



「まだ、連也くんはお母さんに会えるじゃん!あたしみたいに、願っても会えないのとは違うじゃん!」


 だから、会ってほしい。


 連也くんのためにも。