レモンな初恋





 言いながら、どんな顔してるか分かってるのかな?


 すごく会いたそうだよ……


 あたしには、そう感じるんだ。





「……そう。でも、きっと後悔するのは連也くんだから」


「はあ?意味分かんない。ってか、架樹が別にそんなことしなくたっていいじゃん。」



 ……は?



 連也くんの言葉が、今までムカついたことなんてなかったのに。



 信じられないと思った。

 バカなんじゃないかと思った。


 どこまでも分かってないって。



「……な、に言ってんの?」


「架樹には分かんないだろ、親がいない気持ち。」


「……ふざけないで」



 なにそれ。


 連也くんには言ってなかったけど、あたしのお母さんはもういないんだよ。



 痛いほど分かってる。


 お父さんにはよくしてもらったけど、それでも悲しかった。

 何度も泣いて、何度もお母さんの温かさを求めた。



 親が片方でもいなくなるのは、とても辛い。


 あたしだって、この7年間で痛いほど知ったのに。