レモンな初恋




 連也くんが不思議そうに言う。



 あたしが連れてきたのは、今日連也くんのお母さんと会った庭。



 洗濯物はまだ干していて、見たところ生乾きだと思う。


 今は5時30分過ぎだから、また取り込まないといけないんだけど。



 ……じゃなくて!




「あのね……れ、んやくん」


「ん?」




 言わないと。


 あたしは大きく息を吸った後、


「お……お母さんに会わない!?」


「……は?どういうこと?」



 連也くんは首を傾げた。



「あのね、今日……連也くんのお母さんに会っちゃったの。」


「俺の……お母さん?」



 連也くんは段々暗い顔になっていった。



「ほ、ホテルの……従業員さんだった。最初は全く気付かなかったんだけど、話す内に……」


「……そっか。」


「ねぇ、お母さんに会ってみない?きっと今も……」


 連也くんのことを想ってるから。