レモンな初恋





 ってか、あたしそういう意味じゃなかったんだけど。



「いえ、ただ……森居先輩にも彼女がいたんだと思って。」



 そこが、驚いただけなんだけど。



 それを言うと、みんながシーンと黙った後、バス中が笑いに包まれた。



「え……?」



 意味が分からず驚いていると、橘先輩が笑いながら言う。



「ははっ、涙出るー!うん、架樹ちゃんおもろー♪」



 そんなに……?



「いいキャラしてんじゃんー!」


「あー、おもろ」



 みんなが口々に言う。



「いや、思ったことを言っただけなんですけど」


「……ぷっ、架樹、それはないわ」



 連也くんも笑って言った。



「えー?いや、本当に悪気は……」


「架樹ちゃん、酷い」



 森居先輩は悲しそうに言ったので、慌てて否定する。


「いや、だからー!」