レモンな初恋





「なんだこの混み具合」


「ねー……」




 イチャつくカップルでいっぱい。



「ふぅ……これって全部ジンクスで?」



 隣にいる連也くんは嫌そうな顔をしながら言った。



「……多分」



 あたしもまさかこんなに混んでるとは思わなかったよ……



「仕方ない、帰ろっか」


「だな」


 あたしと連也くんは屋上のドアを開けた。


「……わっ!」



 すると、そこには厳つい男の人が立っていた。


「あー、いた!坂野連也!」


 その人は連也くんを見ると、笑った。



「え、なんすか……?」


 体操服を着ているから、ここの生徒らしい。


 にしても、怖い。



「なあ、坂野ってさ……バスケに興味ない?」