レモンな初恋






「昼食の時間です。自分の組の所で昼ご飯を……」



 昼食のアナウンスが流れた。



「ほら、もう行こう?暑いし、連也くんもテントに来てるかもよ?」


 佑香があたしの肩をポンッと叩いたので、あたしは頷いて佑香について行った。




 青組のテントに着いても俯くあたし。



 そんなブルーな気分のあたしとは違い、テント内は盛り上がっていた。



「よしっ!今青組は2位だ、気合入れて1位を取るぞー!!」


 青組の組長が叫ぶと、みんなも「オー!」と言った。


 1位とは20点差だからか、張り切っているのだ。



 連也くーん……



 ずっと心の中で叫んでいるが、当たり前ながら連也くんはこな……





「うるさっ、なにここ」




 ふと隣から聞き覚えのある声を聞いたあたしは、隣を見上げた。



「れ、連也くん……」


「よう、架樹。遅れて悪かったな」



 ニコッと笑うのは、一番会いたかった連也くんだった。