「確かに、連也くんが出たら盛り上がりそうだけど」
でも、連也くんってそういうの嫌いなタイプっぽいし。
「ま、連也くん次第だね」
佑香は笑いながら言った。
まぁ、連也くんが何に出るにしろ、あたしは全力で応援する気だし!
こうして、体育祭が始まった……
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「佑香っ!お疲れ様ー」
「うん……めっちゃ疲れたー」
今はお昼前。
午前の競技全てが終わったところ。
午前の最後は、障害物競争だった。
あたし達の組は青色で、障害物競走は2位だった。
佑香はものすごく速くて、2年生では3位の成績だった。
「にしても、連也くんまだなの?」


