レモンな初恋




 それを当日までに決めておいて、各クラスでチームを作るのだ。



 クラス対抗のリレーと綱引きは全員参加だけど、後はみんな1種目は出なければいけない。




「うーん……大玉転がしでいいや」


「……うっわぁ、やる気ないじゃん」


「そういう佑香は何に出るの?」


「うーん、障害物競走」



 ま、まぁまぁだ……


 あたし達の学校の障害物競走は結構ハード。


 でも、みんなすごく楽しいと言ってるから毎年参加者が多いんだよね。



「……で?連也くんは何に出るか聞いた?」




 佑香はあたしに聞いてくる。



「まだ来たばっかだし、会ってない」



 今日は連也くんは少し遅れてくるらしい。


 だからまだ会ってないのだ。



「早く会いたいなぁー」


「……あー、遅れてくるんだっけ?ま、連也くんならバスケとか出てほしいよねー」


「……なんで?」


「だって、連也くん背、高いし。しかも、毎年人気だからねー。バスケ」


 それは、イケメンばっかだからでしょ?