レモンな初恋






 学校での、彼。



 授業中は、真面目にノートを取っている。

 ……ように見せている。



 休み時間は、たまに男子と喋ったり、寝ていたり、本を読んでいたり。



 …………地味。


 地味すぎる。


 本っっ当に地味だ。


 今日一日、ずっと観察してみたけれど、本当に、あのイケメンだとは到底思えない。



 ……と。



「なーに、地味男見つめてんの、果汁。」


 突然、後ろから女の子が現れた。


「んなっ!見つめてなんてないよ!ってか、なにさ〝果汁〟って」


「いやー、架樹なんて名前、果汁でいいじゃん」


「それ、結構傷つく」



 そう言うと、ハハハって笑われた。


 いや、本気だったんだけど。



「で?なんで見つめて……」


「だから、見つめてないってば!!」



「はいはい。」