レモンな初恋




 湊は小さい声で言った。




 あたしは頷く。


 緊張してくる……



「俺、今日はあの時のこと謝りに来たんだ」


「うん」



 湊は、ゆっくりと話し始める。



「架樹のことは、ずっと好きだった。」


「……」


「けど、幼なじみ以上にはなれなくてさ、そしたら高校入ってから話さなくなったし」


「……うん」


 湊は持っているミルクティーを見つめながら言った。



「俺、内心すげー焦ってた。そしたら架樹には……」



 少し黙った後、湊は重い口を開いた。



「気になる奴がいた。俺、もっと焦っちゃったんだ。話を聞くに連れて、架樹はそいつが好きだと確信し始めた。」



 あたしは黙って、持っているミルクティーを眺めた。



「いつかその気持ちに架樹は気づく。それが怖くて仕方なかった。架樹の一番になれないって思った。それで、あの日……」


「…う、ん……」



「俺、パニックだったんだ。架樹は悪気もなく好きな奴聞いてくるし。それで、架樹に……キスしちゃった」