レモンな初恋




「……なに、が?」


「その……みんなに、バラしちゃったこ、と」



 連也くんに手を離してもらい、あたしは地べたに座った。


 連也くんも座った。



「……別に。架樹を困らせてまで黙っておくつもりは……なかった」


「……」



 優しい眼差しであたしを見ると、連也くんはあたしの頭をグシャッと撫でた。



「ってか、ちょっと感激」


「……え?」


 片足を立てて、その上に片手をダラッと置いた連也くんは、風に揺れる木々を見ながら言う。


「だって、親友にまで黙ってくれてたじゃん?」


「うん……それは、当たり前だよ」


「いや、違うだろ。普通は言うよ、あんな問い詰められてたら」



 そうかな?


 あたしは、普通だと思うんだけどな。



「なんか、バレたの架樹で良かったかも」


「え?」



 連也くんを見つめると、ははっと笑ってた。



「だって……こんなに素直なのに、秘密は黙っといてくれるから」