レモンな初恋





「なあ、誰なんだよ」



 男子が後を追って来たが、真っ直ぐあたしの前に立った連也くんは、


「……なんで、ずっと黙ってんの?」


 と言った。


「だ、だって……言っちゃいけないもん。や、約束したもんっ」




 声が震えた。


 それは、普段全く話さない連也くんと話せたからでもあり、泣きそうだったからでもあった。




「……別に、言ったって良かったのに」



 そう言って微笑んだ連也くんは、すごく優しかった。




 ……そしてみんなの方を向くと。




「……教えてあげる。あの、みんなの言うイケメン君の正体」




 そう言って、連也くんはカツラとメガネを取った。