レモンな初恋





 最後の一言に、あたしはビクッと反応してしまった。

 でも、みんな話を振られた連也くんを見ているから気づかなかった。



「…なんのこと?」


「宮下がさ、階段で謎のイケメンと密会してたんだ」


「……密会?」



 連也くんは不思議そうに聞き返したが、すぐに「あぁ」となんのことかに気付いた。



「お、坂野も見てた?」


「んー……」



 曖昧に誤魔化しながら、連也くんはあたしを見た。


 目が合った時、連也くんはなにかを感じたように、目を見開いた。



 あたしの情けない顔に驚いたのかな?



 そう思ってた時に、また女子に聞かれた。



「ねぇ、宮下さんは誰と会ってたの?」


「あのイケメンは誰?」



 ねぇ、と次々に質問を投げかけられる。



 そんな中で聞こえた連也くんの声。


「なあ、宮下さんはなんであんなに責められてるの?」


「あー……だって相手がイケメンだし」


 答えてたのは、さっき連也くんに話を振っていた男子。