レモンな初恋




「架樹はその気無いかもだけど、お前結構モテるんだぜ?自覚、ある?」


「ないけど……」


「…はぁー……だから、俺はいつまでも友達とか嫌だし。あいつ、架樹の言う幼なじみとかに取られたくないし」




 連也くんの一つ一つの言葉にドキドキしてしまう。



 胸が、暴れて止まらない。



「俺、架樹が好き」


「っ……」


「架樹を傷つけるかもしれないけど、もう我慢できないし」


 連也くんは、あたしの顔に顔を近づけてきた。



 き、キスされる……!?


 目をぎゅっと瞑った時。


 耳元に口を近づけて、連也くんは囁くように言った。




「……だから、もう架樹は俺のもの。」


「っ!」



 その言葉で、あたしのドキドキはピークに達した。


 連也くんは顔を上げると、「分かった?」と意地悪そうに微笑んだ。



 それは、連也くんの……彼女になるってこと?



「……連也くん?」


「ん?」