レモンな初恋




「キャー❤」


「あれ誰?」


「こんなカッコいい人いた?」



 ここは、かなり人が行き来する。


 当然、連也くんが目立つ。



「おい、架樹。誰、そいつ」


「あ、幼なじみ……」



 そう連也くんに聞かれて、少し戸惑いながらも言った。



 湊は、黙った。



「あ、そう」


 連也くんはあたし達に近づいてきた。



「……なあ、お前。」


 連也くんが湊に話しかける。


「……なんだよ」


「お前、架樹のこと好きなのか?」


「……だったら?」



 湊の言葉に、ドキッとする。



「ふーん。悪いけどさ」



 連也くんは少しの沈黙の後。





「こいつ、俺の女だから」



「……え?」