橙ゲノム





私の名前は、麻田瑞穂(あさだみずほ)。


私のお父さんが警視総監で、私は幼いころから不自由なく過ごしてきた。

親の仕事上、真面目というレッテルを貼られているので

学校では『成績毎回トップ』『家は豪邸』などといううわさが流れ、お嬢様的存在に位置している。

まぁお父さんの熱心な教育のせいでほとんど正しいんだけど・・・。

別に成績がトップだって嬉しくないし。

こんな真面目キャラっていう設定だからあんま友達もできないし。

いいことなんか一つもない。


生徒会役員選挙では、立候補もしてないのに推薦で生徒会長なんかに選ばれてしまった。


『真面目お嬢様』になりきる私は当然断ることもできず、そのまま生徒会長というただの雑用に選ばれてしまった…。




『瑞穂!お疲れ、帰ろう!』

「たまちゃん・・・!」