「うっさい黙れぼけ。」



「なんでいきなり暴言。」




「まあいいや。帰ろ。」




「結局俺の質問は無視かよ。
は~、もう聞くのも面倒だし、帰るか。」




ねえ、日高。

覚えときな、自分が言った言葉。



私が必ず仕返しして、いつも余裕なそのポーカーフェイスを崩してやるんだから。




「あー、お腹空いた~。」



「だから、時間食った星村がラーメンおごれって。」



「はあ?あんた本気だったの!?」






でも、とりあえず今は、この関係を保ってもいいかもしれない。






外に出ると、もうだいぶ暗くて、漆黒の空に変わりつつあった──。