「もちろん直球で、自分の口で告白してきたら、話くらい聞いてやってもいい。」
ふーん。
自分で聞いといてなんだけど、なんか面白くない。
「ちゃんと答えてやったぞ。
つーわけで、帰りラーメンおごれ。」
「なんでよ。というか、なにが話くらい聞いてやってもいい。だよ!
どこぞの俺様か!?お前は。」
「…つーか、なんでこんな質問俺にしたんだよ?」
やっぱり聞いてきた。
「…」
あー、もう!
ほんと、日高は嫌いだ。
余計に踏み込んでくんな。バーカ。
そんなん決まってんじゃん。
好きだからだよ。
そんでもって、これからどう告ろうか考えてるから、本人に直接聞いてしまえと思ったの。
でも、聞いてみて思った。
こいつに自分の気持ちを素直に伝えるのは、なんだか癪だ。
いつもの仕返しがしたい。
「──おい、星村。
なに黙り込んでんだよ。」

