天然くんの彼女さん。


今日は久しぶりの遊…デートです。

上はパーカーだけど下はスカートにして一応女の子風にしてみた。

予定より少し早めにつきそうだなー、また悠は遅刻するだろうし、ゆっくり行くか。
と、たらたら歩いていると何だか近くでザワザワしている場所が。
嫌な予感がしながらもチラッと目をやると…予想的中。
もう一度見ると、ざわつきの張本人と目が合ってしまった。
うわー、終わった…

「あ、双葉!こっちこっち!」
「ちょ、…そんな大声で…」

笑顔でこっちに走ってくる悠とは裏腹にさっきまで悠を囲んでいた見知らぬお姉さん達からの視線で小さくなる私。

「おはよ!どうしたの双葉⁇大丈夫⁇」
「え、あ…う、うん」
「そう?よかった、じゃ行こ!」

流石、天然。
周りのお姉さんの目など気にもせず、スタスタと電車に乗り込んでいる。

その度胸を私にもください。泣
って、別に悠は睨まれてないから大丈夫なんだよ。
睨まれてるのは…私だ。
で、でも悪いのは私じゃないだろ。
悠の性だろ。
悠がイケメンなのが悪いんだろ。
…ん、でも、別にイケメンに生まれたくて生まれたわけじゃないんだし…
う〜ん…

1人頭の中で戦いを続けていると、突然悠に肩をぐいっと引っ張られた。

「え、」
「危ないよ、双葉。人にぶつかりそうだったよ?」
「え、あー、ごめんごめん」

びっくりしたー。
いつもは悠がぶつかりそうになって、私が悠の腕引っ張ったりするのに。
そうだ、今日の悠は少し変だ。
待ち合わせだっていつも私の方が早くて悠が走ってくるのに、今日は悠の方が早くてナンパされそうになってたし。

「またボーとしてる。大丈夫?具合悪いの⁇」
と私の顔を覗きこんできた
「うわ!な、何でもないよ。」

やっぱりおかしい、何か今日の悠は男っぽい。
いや、男何だけど、いつもよりかっこいいってゆうか、男らしいってゆうか…
って何考えてんの、自分!

「今日の双葉変なのー。」
「そ、そんなことないよ。それより、今日は何で早く来てたの⁇」
「あー…楽しみでつい早く来ちゃった」

ぐはっ、な、何だ今の笑顔は!
くそっ!か、可愛い。

「ふ、ふーん?」
「へへ、双葉は?楽しみだった⁇」
「は、あ…ま、まあ?」

とぶっきらぼうに答えると悠はふふっと優しく笑った。