今日も青空のもと遅刻寸前まで待っている。
え、誰をかって?
それはー…
「澪ー!ごめん!お待たせ」
息をきらしながら、本当に必死に私のところまで走ってきたのであろう、いつも自然な茶色のふわふわな髪の毛がもっとふわふわでもふもふになっていた。

「大丈夫だよ、いつものことだから。」
とちょっぴりきつめに言ってみれば、二重の大きな目をもっと大きくさせた後にまゆ毛をそれはもう、シュンとでも効果音がつきそうなほど下げた。

…これは、計算なのか…本当は計算なんだろ!

と疑っていると
「ほ、本当にごめん!そんなに怒ってるなんて…」

私が怒ってると勘違いした彼は、本気で反省しているようだ。

はぁーん…やはり天然なのか。

「別に怒ってないよ。早く行こう?遅刻する。」

別に優しくいったつもりはないのに、その一言だけで目をぱぁーと輝かさせる彼。
全く、この人は忙しそうだな。