「にしても、鈴は何で京まで出てきたんだ?」
そういう平助くんに私は言葉を探す
そうしていると山南さんが口を開く

「それは朝食後の会議のときにお話ししますから」
そう笑えば平助くんは納得する
平和な気持ちでご飯を食べ始めると
突然隣から大声が聞こえる

「ちょっ!?新ぱっつぁん!俺のご飯とんなよ!」
新ぱっつぁんと呼ばれる男の人が平助くんのご飯を取ろうとしている
これは巻き込まれるかもと私も急いで食べるのだが、平助くんのお箸が私のところに伸びてくる

パシっと私のお箸は平助くんの箸をはさむ
「ご飯くらい静かに食べようよ。平助くん」
そう言えば、周りの皆は鳩が豆鉄砲を喰らったような顔をしている