私はその質問に素直に答えた

「浪士組の非難のことです。だって人斬り集団だなんて酷いです。」

そう言うと彼は1つ息を吐き声を出す
「僕らは時に人を殺めなければいけないんだよ。
人斬り集団にかわりはないし、それが僕らの仕事」

その言葉に私は反応する
「違う!人を殺めるのは不逞浪士が悪い事をしたから。何でもない人は斬らないし、京の人々を守るためです」

そう言いきる前に私の涙は零れ落ちる
すると、彼は指で涙を拭う
「…君の言葉に一理あるよ。でも、京の人々に分かってもらいたい訳じゃない。誰か一人だけが分かってくれるだけでいい。」

初めて彼の笑顔を私は見た