月夜の黒猫






?「これなんだけど…」


《女「あ!そぉだ〜!あれ受け取ってくれたぁ〜?」

空「…?」

女「ふふ、わからない?よく撮れてたでしょお〜?(妖笑)」

空「!…もしかして…?」

女「そぉ!気に入ってくれたぁ?あの写真!(ニヤニヤ)」》





?「…どうだ?おもしろいだろ?」


女「!あんた…!」


空「!さっきの?」









面白いものとして流れたのはこの公園に来てからの僕達のやり取りの一部始終だった。

















































?「…この会話明らかにあんたが一方的にその子に迫ってる感じだよな?しかも、写真のくだりとかもろストーカーだろ。あんたは知ってる?ストーカーって犯罪だよ。刑法第81号のストーカー規制法ってやつに定められてるれっきとしたやつね。」


女「!」


?「犯した場合、半年の懲役および50万以下の罰金だったか?あ、あとさっきの行為って強制わいせつ罪とかにも引っかかってくるかもな。」



女「っ」










さらに、その人は女の人を追い詰めるように難しそうな法律の知識まで利用してきた。



その言葉に女の人は言葉を返すこともできなくなっている様子だった。




















































?「とりあえず自首したら?証拠もあるし。」


女「チッ、誰が自主なんか!自首するくらいなら、






















































空くんと一緒に死んでやる…!」



空「…えっ?!」









追い詰められた女の人は自首を拒否した。


てか、あろう事かポケットからナイフを取り出して僕に向けてきた。



僕は内心厄日だと思った。



そして、僕の人生って短かったなと諦めた。




















































?「…死ぬなら一人で死にな。他人に迷惑かけないように。でも今回は事情が事情だから、































































ちょっと寝てもらうわ。」


ドスッ
女「うっ、」


空「!?」








絶望を感じていた僕の耳に聞こえてきた声は冷静で安心感があった。



その後は何が起こったのかすぐには理解できなかったが、突然僕の背後から伸びてきた手によって女の人の手にあったナイフが奪われ、もう片方の手で女の人の項に手刀が入った。


それに反応できなかった女の人は呆気無く気絶したのだった。



僕はそれを呆然と見ていた。