月夜の黒猫




僕が5歳を迎えた頃、父親が勤めていた会社が破産して父親はリストラされた。



そこから日常は崩れ始めた―…






































父親はリストラされたことで自暴自棄に陥って、お酒に溺れる様になった。



しかも、お酒に溺れて虫のいところが悪いと母親に手をあげるようになったんだ…。


最初母親は僕を庇ってくれていた。でもそんなことが3ヶ月続いた頃、母親も精神的に弱っていて、僕のことを庇うのを止めた。しかも父親からの暴力のはけぐちとして僕に手を上げる様になった。



僕が泣くと怖い形相で睨まれて、見え無いところを殴られたり、ご飯を与えられなかったりもした。父親はタバコも吸ってたから身体に火のついたタバコを押し付けられたりもした。




そんなことが半年以上続いた頃、僕はもう人を信じられなくなってて、人間不信に陥っていた。もう、死んだほうがましだと想うくらいに―…








































そんな時、さらに最悪の事態が起きた。



確かあれは僕が7歳の時だったかな、その時には父親はギャンブルにも溺れていた。



ギャンブルで負けては家の中で暴れて、家の中はめちゃくちゃになっていた。



しかも母は母で父親がいない時を見計らって自宅に男を連れ込んで浮気をしていた。




そんなある日、僕が学校から帰ると母親がいなかった。何時もはリビングに居るはずなのに家に人がいる気配はなかった。


不思議に思った僕は、母親の部屋を覗いてみたんだ。そしたら、母親の部屋はもぬけの殻だった。綺麗に何もなかったんだ―…、





その時はなんでなのか疑問におもったけど、後々聞いた話しだと母親は浮気してた男の元に逃げて、僕は見捨てられたと聞いた。










































空「幼心にその時僕は絶望を味わった気がする。その時僕の心はボロボロに傷ついて悲鳴をあげてた。どうして、なんでが頭の中を延々と巡ってどうしようめもなくなっちゃったんだ…。」





























































まぁ、それから父親がさらに荒れるようになって、僕は抵抗することをやめたんだ。


それが父親にとっていいストレス発散になったんだと思う。だから相変わらず虐待は続いた。




































それから5年たって僕は中学に入学した。