空「…っいたたぁ…、って、あはははは!くすぐったいっ!やめっ…!」
クロ《ニャー》
『ふぁ、』
空「!っちょ!月詠っ!?あくびしてないでっ、助けてっ?!」
勢いよくたおれた女嫌いはぶつけたであろう後頭部をなでながら起き上がろうとしたが、黒に顔を舐められて起き上がれないみたいだ。
私はとりあえずあくびを1つして青い空を見上げた。
今日は雲1つない空が広がっていた―…
空「って!月詠きいてるっ?!空眺めてないで助けてよっ!」
『…んー?めんどくさっ…、てか、キャラかわってる…?』
私があえてスルーしてると、女嫌いがすかさずツッコミを入れてきた。
ん?女嫌いって無口キャラじゃなかったっけ―…
ま、いいか。めんどくさいし←
空「めんどくさいってひどっ!…てか、キャラは月詠のせいだから!ムダにボケるんだもん!」
『?別にボケてないけど?』
よくわからない言いがかりをつけられたがとりあえずそれもスルーしようと思う←
『ま、なんでもいいや。黒、そろそろいいよ。戻っといで?』
クロ《ニャー!》
私が黒を呼ぶと、あっさりと舐めるのをやめて軽やかに戻ってきたのだった。
空「たすかっ…た…、」
女嫌いは芝生に寝転がりながら脱力した様子だった。
『で?緊張は解れたかい?』
その様子を見て私は黒に襲わせた目的が達成されたかを確認してみたのだった――……
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