葵くんは教室を見渡し私と目が合うと手招きしてきた。
それにしても、葵を見てキャーキャー言ってる女子立ちの声がうるさい。






葵「あ、美優!ちょっといい?」


美「え、うん、」



私は葵くんに近づいた。



































美「どうしたの?私のところにくるなんて珍しいね?」

葵「あぁ、とりあえず場所移動しよ?1限はサボってね。」


美「え?わ、わかった、」





私達は屋上に向かった。











































―屋上―

美「それで話って?」


葵「あー、美優お前昨日の夜






















































強姦されそうになったんだって?」



美「!…なんで知って…?」

葵「おばさんに聞いた。」






葵くんは私を屋上に連れてくると昨日の件をたずねてきた。

どうやらわたしのお母さんに聞いてきたみたいだ。



ちなみになぜお母さんが強姦のことを知っているかというと、昨日月詠さんが家まで送ってくれた際状況を端的に説明してくれたからだ。






美「…そう、なんだ。お母さんはおしゃべりだなぁ…まぁ、未遂だったから大丈夫だよ!」


葵「…美優、おばさんから登下校一緒してほしいって頼まれた。だから、今日一緒に倉庫に来て?」


美「いやいや!大丈夫だよ!」
葵「ダメだよ。」



美「うっ、はーい」




なんか、このキッパリ断られる感じは昨日もあった気がする。



私は渋々了承した。












葵「…そういえば、未遂ってどうやって助かったんだい?」



美「えっと、助けてもらいました。」



葵「!誰に?」


美「綺麗な女の人―…



























































黒猫みたいな人―…」


ガシッ
葵「!黒猫!?美優黒猫をみたのかい?」




私が助けてくれた人について呟くと、葵くんが私の肩をガシッっと掴んで、いつもの冷静をかき訪ねてきた。