「これ、俺とお揃いな」





あたしの手に乗せられたものは、ハート型のケース。





「開けていいの?」





朔は恥ずかしそうに笑って頷いた。





「わぁ、可愛い!きれー」





シンプルだけど、可愛いピンキーリングだった。




「気に入るかわかんねぇけどな」





「すごい気に入った!ありがとう、朔!」





ピンクのストーンが埋め込まれ、裏にはあたしと朔の名前が筆記体で記されていた。




あたしたちだけのオリジナルリングだね。






「大切にするね」





あたしは朔に笑顔を向けた。