「俺、心愛がいいって言うまで何もしないから安心しろ」 どうやら朔は、あたしのことを待っていてくれるらしい。 「ありがと、朔。大好き!」 あたしの言葉に朔は嬉しそうに笑って頭を撫でた。 「あぁ、そうだった」 何かを思い出したようにベッドから出る朔。 「どうしたの?」 あたしは起き上がった。 「もう少しでホワイトデー終わんじゃん。だから今のうちにプレゼント。手、出して」 手を出してと言われたので素直に手を出す。